第21回(2020)バスケコラム 野菜類 前半
はじめに
野菜類に関しては幅が広いですが、摂った方が身体に良いことは皆さん感じていらっしゃいますよね。体にいいと思っていても、一人暮らしや切り詰めた生活を送っている方にとっては値段は高いし満足しないので二の次になっているのが現状です。
野菜は水分が多く、イメージ通りたんぱく質・脂質・糖質・エネルギーが少ないのでヘルシーです。ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富なものが多いことが特徴です。縁の下の力持ちなのでスポットは当たりませんが、とっても大切なサポートをしてくれているありがたい存在です。
一般的に色の濃い野菜といわれている緑黄色野菜についてはこちら。
種類が多いので2回に分けてご紹介していきます。
キャベツ
キャベツといっても春キャベツ、芽キャベツ、紫キャベツ、レッドキャベツという有名どころのほかにカリフラワーやブロッコリーもキャベツ類に分けられます。芽キャベツやブロッコリーはビタミンCやカロテンというビタミンの源も豊富です。潰瘍に抗うビタミンを含むので調子が悪いとき助けてくれます。
はくさい
カリウムやビタミンCが多いです。煮物や鍋、漬物など食材として万能ですよね。
レタス
レタスはカリウムが、サラダ菜はカロテンを多く含みます。特有の苦みは乳液に使われているそうですよ。
ほうれん草
ほうれん草の旬は冬で、実は食品成分表というエネルギーや栄養価が載った資料があるのですが夏と冬で大きく数値が異なります。カロテン、カリウム、鉄が多いというのは知っている方も多いと思いますが、日本人が不足しているカルシウムの吸収を阻害する成分も入っています。ゆでることで阻害する成分を減らせます。
ねぎ
ねぎは薬味として用いられている青ネギの葉ねぎと鍋や串で使われる白ネギ分けられます。ビタミンAやCが多く、独特の香りはアリシンで疲労回復に役立つ成分です。
玉ねぎもアリシンが入っています。
にんにく
疲れた時はスタミナ焼きなどにんにくが入ったものを食べると元気になるけどニオイが気になりますよね。実はこれもアリシンが入っています。リンやカリウムも豊富です。
にらもアリシンが入っていて、カロテンも豊富です。
春菊
カリウム、カロテン豊富
しそ
赤じそと青じそがあり、ふりかけやドレッシングとして使うことがあると思います。カロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウムが多く薬味として食べたり香りも良いですよね。
モロヘイヤ
あまり聞き馴染みがない野菜だと思います。エジプトから来たねばねばした野菜ですが、お浸しにして食べると美味しいです。栄養価も高くてカロテン、ビタミンB群、C、カルシウム、鉄などが豊富です。
アスパラガス
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがありアスパラギンというアミノ酸が多いです。筋をとらないと口に当たるので下処理が面倒かと思いますが、アスパラベーコンや炒め物と相性が良いですよね。
たけのこ
子供の頃は独特の苦みが苦手であまり食べませんでした。鰹節とわかめの若竹煮や、たけのこご飯は美味しいですよね。米ぬかなどであく抜きをするとうまく抜けますが最近では調理済みのものがあるので便利ですね。ラーメンのトッピングでメンマがありますが、実はこれたけのこです。
山菜類
山菜は独特の香りや味わいなので好きな方以外はあまり口にする機会がないと思います。苦手でしたが、獲れたてを天ぷらでいただく機会がありおいしさに感動してからは平気になりました。山菜ミックスという市販品があるのでうどんやそばのトッピングとして用いたり大根おろしと一緒に食べると美味しいです。
今回はここまで。次回は「野菜類 後半」をお届け予定です。
参考資料
瀬口正晴 八田一
新 食品・栄養科学シリーズ 食品学各論 第2版
(株)化学同人