WPP大阪バスケプロジェクト  栄養ブログ

2020年でブログを終了することとなりました。

第15回(2020)バスケコラム インスリンについて

はじめに

「どうしたら筋肉がつきますか」

たんぱく質摂ったらいいですか」

こういうことを聞かれたことがあります。

男性ホルモンや成長ホルモン、亜鉛など様々な要因がありますが、実はインスリンも関係します。ということで今回はインスリンについてお話しします。

 

インスリンとは

インスリン」という言葉、恐らく聞いたことがあると思います。糖尿病と結びつく方もいらっしゃるのではないでしょうか。インスリンは唯一血糖値を下げるホルモン膵臓から分泌されて筋肉や脂肪を増やします。食事をする(糖質をとる)と血糖値は上がります。インスリンが働いて筋肉や脂肪、肝臓に分配することによって血糖値が下がるというわけです。アミノ酸を筋肉に送り込む作用も担っています。

 

分泌メカニズム

糖質が消化されてブドウ糖が血液中を移動すると、運び屋によって膵臓へ運ばれエネルギーに変わりインスリンが分泌されます。

 

糖質制限で痩せる理由

糖質がないとインスリンの分泌量は極めて少なく脂肪細胞への栄養も減り痩せます。

しかし、インスリンの量が減るということは筋肉への栄養も減るので筋肉量も落ちます。

基礎代謝も低くなるので私は糖質制限をおすすめしません。

 

体脂肪を増やさない方法

レーニングをしているときはエネルギーを大量に使い、筋収縮や血行が促進されるのでブドウ糖の運び屋が大活躍します。参考文献によると運動開始から終了後およそ3時間まで効果が続くそうです。とはいえ筋疲労を抑える観点からできるだけ早い栄養補給が望ましいです。ただ、運動直後にがっつり食事!とは物理的にも精神的にも厳しいですよね。交感神経が高ぶっているので消化能力は低く、運動による疲労で胃腸への負担は最小限に抑えようとするなら、たんぱく質ではなくアミノ酸です。

プロテインは種類にもよりますが吸収が速く、アミノ酸が凝縮されており場所を選ばず摂取できるメリットがあります。

 

また、GI値(グリセミック・インデックス)というインスリンによる血糖値の分泌を数値で表したものがあります。調理法や加熱・生など状況により変化するのであくまで参考にするくらいですが減量期のときは低GI値の食材を選ぶという方もいるようです。

 

インスリンの働きを高める

アルギニン、シトルリン、オルニチン、EPA、ビオチン、亜鉛、シナモンなどを摂ったことで糖尿病患者の状態が回復したという報告もあるそうです。

 

まとめです。

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参考文献

山本義徳 著 アスリートのための最新栄養学(上)