第4回(2020)バスケコラム応用編 時間栄養学について
はじめに
こんにちは。コロナウイルスが流行していますが、感染症予防や免疫力を高める方法で対策していますか?手洗いうがい推奨されていますが、そこに「顔洗い」も付け加えてほしいです。皮膚に付着した菌を無意識のうちに粘膜に触れてしまうと、いくら手洗いしていても感染するからです。個人的には走って肺を鍛えています。
過去のブログ参照にしてください。
今回のブログテーマは「時間栄養学」です。
朝食を食べてますか?と尋ねると
「朝食めんどう」
「朝は忙しいから食べない」
「食べるよりも寝ていたい」
「お腹が空かない」
と返答が返ってきます。
でも、欠食すると
全国一斉学力テストでは朝食摂取の有無で学業成績に約2割の差
低体温
筋肉量低下
交通事故率上昇
という怖いことが起こります。
メタボは食べすぎ<リズムの乱れ
エネルギー摂取量は年々少なくなってきているのになぜ太るのでしょうか?
それは運動不足が原因です。
運動不足になる理由は夜遅くにご飯をとる人が増えて生活リズムが乱れているからと食の欧米化です。
生活リズムが狂い運動能力が低下し、それにより代謝異常で肥満になるということです。
?朝食食べなかったらその分のエネルギー浮くから体重減るのでは?
ところが!朝食欠食者は朝ごはんを食べている人に比べ5倍も肥満になりやすいという研究結果があります。
欠食者が肥満になる理由はこう考えられています。
①朝食による心身活動増加
仮に同じ食事をとっても、朝の方がエネルギー消費が大きい
②糖を供給するため筋たんぱく質が分解され体力低下
脳の唯一のエネルギー源として「糖」が必要で食事によるストックがなければ、筋たんぱく質を分解して糖を構築してしまいます。筋肉が減ると基礎代謝が落ち体力も落ち太ります。
③昼夕食への食事量増加と血糖値急上昇
どうしても朝食べなかった分、昼食や夕食、さらには夜食までとったり、たくさん食べます。久しく食べ物がなかった状態で身体に入れると 血糖値は急上昇して、過剰にホルモン(インスリン)が分泌されて太ります。
④時計遺伝子の防衛反応
食べ物が入ってこないぞ...?
緊急事態!
と貯めるとき、糖質やたんぱく質は1g当たり4kcalなのに対し、脂質は9kcalとより高いエネルギーになるので脂肪合成されるわけです。
朝食の大切さを実感していただけたでしょうか?
参考文献
時間栄養学 時計遺伝子と食事のリズム 女子栄養大学出版部 編者:香川靖雄